幸せは笑顔から
笑う門には福来るということわざがあるように、笑顔は幸運を呼んでくると世界中の人が信じています。
悩んでいると不幸に感じて何も手がつかないときでも、少しでも笑える瞬間があると一歩前進できるような気になってくるもの。
ここでは、そんな笑顔の不思議な効果についてお話しましょう。
生命科学的な話になりますが、人間には自律神経という自分の意思とは無関係に働いて生命機能を支えている神経があります。
自律神経は、交感神経と副交感神経という2種類。
活動的になったり、緊張したり、怒ったりなどといったアクティブな行動をしているときには交感神経がよく働きます。
逆に、リラックスして快感を得ているとき、穏やかに眠りについているときなどには、副交感神経が前面に出て働きます。
この2つの神経のバランスが保たれることで、人間は健康的な生活を送れているのです。
活動的にしたりリラックスしたりを自在にできるという意味では、自律神経を意識してコントロールすることはある程度可能です。
しかし、基本的に自律神経は無意識のうちに働いてしまうもの。
不規則な生活を送るうちに、自律神経が乱れてくると黄色信号が点滅し始めます。
その証拠の1つが、ストレス。
ストレスは、適度に受ければ良い刺激になる交感神経を働かせるものです。
ところがストレスの多い人は交感神経を働かせっぱなしになるため、副交感神経の出る幕がなく、自律神経のバランスが崩れてきます。
ストレスが過剰にたまるとうつ病になるというのは、自律神経が乱れて全身に不調が現れてくること。
体中の部位に関係を持っている自律神経だけに、バランス次第でどんな病気になってもおかしくありません。
笑うという行動は、副交感神経を優位にさせてくれます。
これにより、交感神経とのバランスが保たれて健康になり、幸せ体質になってくるのです。
笑いでストレス解消
笑うとストレスが解消されるのは副交感神経が優位に立ってリラックスした気持ちになれるためですが、ストレスがあるときに無理に笑えないという方もいるかもしれません。
そんなときのために、普段から緊張モードとリラックスモードのスイッチとなる楽しみを見つけておくといいでしょう。
急に楽しいことを見つけようと思っても、上手くいかないときも多いもの。
楽しい、気持ちが落ち着くと感じた瞬間にしていることをノートにメモしておき、辛いときに見返してみるのも一案です。
面白いことがなくても、顔を笑顔にしてみることで副交感神経が働きだすという説もあります。
試しに口を横に開いて笑顔を作ってみたらどうなるか、やってみませんか。
笑顔で細胞活性
人がガンという病気になるのは何故だろうと、思ったことがありませんか。
実は、ガン細胞はどんな人の体にも毎日数千個も発生しているといいます。
人間の体には60兆個もの細胞があり、生まれたり死んだり活動したりしています。
そのうち数千個の細胞にガン細胞が生まれてしまっても、不思議ではありません。
何故なら、私達の生活は細胞の質を変えてしまう刺激に満ちているため。
食生活や生活習慣、紫外線など、様々な刺激によって細胞は傷つき、そのダメージが新しく生まれる細胞に受け継がれてしまう可能性があります。
だからこそ、健康な細胞を作るために食生活や生活習慣を正しくすることが有効なのです。
ガンなどの病気の原因となる細胞を抑制してくれるのが、白血球の中にあるナチュラルキラー細胞。
これを活性化してくれるのが、笑顔です。
笑顔には、ストレスホルモンを抑制する作用もあります。
ストレスホルモンは肌トラブルや肥満の原因ともなり得るため、分泌を抑えられる力を持つ笑顔は最強の武器になるでしょう。